はちぇは生きています。

ゲルマン夫+可愛い娘の日本暮らしの30代主婦です。パニック発作を乗り越えたけど、出産後に離人症になる。強く生きたい。心が繊細。自分は誰なんだろうとずっと考えている。最近、カサンドラ症候群だと医師に告げられる。

パニック発作、近所のメイドバーで働く。

大した学歴なし、スキルもなし

パニック発作で10代20代をほとんど棒に振り

何の取り柄もないまま30代になった「はちぇ」です。

今は、主婦をしています。無職です。

 

最近は、就職活動を始めました。

しかし落ちてばかりです。

 

現在、3ヶ月が経ったところ。

 

 

長期的なパニック発作

たくさんの可能性を閉ざしてしまいます…。

 

私の場合、10代のころの家庭と学校の環境からの

強いストレスからでした。

 

大きなストレスを受けた代償は思った以上に長く続き、私を苦しめ続けてきました。

 

 

6年前…

電車通勤をすると息が苦しくなって

会社に着く頃には体力も精神力もすり減ってしまい

業務が手につかない…。

また息が苦しくなってしまう。

自然と涙が出てくる。

 

業務が続かない。

 

周りの方たちが心配そうに声をかけてくれる。

 

 

せっかく希望していた英文事務の仕事につけたのに

電車通勤が息苦しくなるほど辛く、

業務に支障が出てしまうため

泣く泣くその会社を諦めて退職することになりました。

 

就職からわずが1ヶ月のことでした。

 

この時のチャレンジは、儚く終了してしまうのでした。

 

 

地方で一人暮らしをしていた私。

 

たまたま自宅から徒歩圏内にメイドカフェのオープニングスタッフ募集の広告を

ネットで見つけてしまいます。

 

と、いっても「メイドバー」らしい。

営業時間は19:00〜3:00とのこと。

 

んん?

 

これは…

ガールズバーメイドバージョンってやつか!

 

時給は1400円。

当時の私にしたらとても高時給。

 

漫画を読むのも描くのも好き…。

コスプレしてかわいく変身してみたい願望もある…。

何より歩いて通勤できるし…。

もともと夜型だし…。

何より家賃のためにとりあえず働かなきゃ。

 

それに…ちょっと、やってみたい…。

 

その時点で私の年齢は20代中盤に差し掛かっていましたが

今が1番若いんだからやるなら今しかない!

 

とりあえず応募してみる。

 

そしたら何と採用!!

えー!やったあ!!

 

それから…

体調を崩す日もあったけど

週4〜5日の連勤もできるようになった。

 

今まで仕事に通うだけでも苦しく辛かったのに

「仕事に休まず通えてる」っていうだけで

自分の自信になってきた。

 

電車に乗らなければ何とかやっていける…。

お給料も稼げてる。

自立できるようになった…。

 

いつの間にかバイトリーダーにもなった。

責任があって精神的にこたえた日も沢山あったけど

大事な役割を任せてもらえることが嬉しくて

やりがいを持って頑張れた。

 

仕事は「もえもえキュン〜!」とご主人様のドリンクにおまじないをかけたり

お話したり、ゲームしたり。

お酒飲んだり。

ティッシュ配ってお客様を呼び込んだり。

後輩たちにおまじない教えたり。

 

若い女の子たちに囲まれてわいわい働く環境は

青春のようにも感じられて

どこか夢心地で、楽しかった。

 

でも……

 

「これってこの先何の役に立つんだろう?」

「私がやりたかったことって本当にこれ?」

 

そんな不安を頭の片隅に抱えながら

気がつけば1年が経っていた。

 

「英語を扱った仕事に就きたい」

 

漠然とだけどずっとそう思っていた気持ちが捨てきれず

何度もメイドバーを辞めることを考える…。

 

でもまだ定期的に息苦しさは続いていて

夜も眠れず不眠の日も多かった。

まだまだ電車に乗ったり

都心の会社に通える自信がない…。

もうあんな風に会社の人達に迷惑をかけるのは嫌だ。

 

自宅の近くでは、希望の職種にはなかなか出会えなかった。

 

体力がなくって、メイドバーの仕事をするだけでもう体力は限界。

帰宅したらいつも何にもする気が起きず、横になってることが多かった。

 

こんな私に、何が成し遂げられるだろう。

 

仕事を精一杯して、生活費を稼いで

生活費ギリギリだけどひとりで生きている。

 

それだけでも自分を褒めていい。

 

そんなはずなのに、情け無い。

 

本当にやりたいことは、とても遠い。

 

時間が経つにつれて

だんだんやりたい事もよくわからなくなってくる。

 

お金がもっとあれば、都心に住めるのになぁ。

 

それでも日々の生活と、奨学金の返済で

貯金は貯まらない。

 

私服はほとんど古着屋さんで買ったもの。

 

 

本当に、パニック発作が憎かった。

 

何かやろうと立ち上がり意気込むと

ブレーキをかけるように息が苦しくなって

涙が出てくる。

 

強い強いストレスを受けて体が

拒否反応を出しているみたいに。

 

なりたい私に近づこうとするのを

おこがましいと引き留めるかのように。

 

「おまえにはこの程度のことしか出来ない」

 

と宣言されているようだった。

 

メイドさんの仕事は、正直やりがいもあって楽しかった。

周りの女の子たちは可愛いし。

変なお客様も多かったけど、みんな悪い人じゃない。

深夜のテンションはなんだか特別な感じがする。

 

10代の時に全然、青春とは呼べない日々を送ってきたから

だいぶ遅れてしまったけど今さら青春を取り戻したかのようで、楽しかった。

 

でもやっぱりこれがやりたい事じゃない

 

そう思ってメイドバーから退職することを決意した…。